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Cursor Meetup Tokyo

Cursor Meetup Tokyo

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Shunta Komatsu

June 06, 2025
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Transcript

  1. 3 Self-Introduction Shunta Komatsu @komatsu • 2022/04 - Merpay の

    Payment Core チームに Backend Engineer として join し、全社の決済基盤 の開発に従事 • 2024/08 - 同 TL • 2025/03 - 同 EM
  2. 6 組織全体を AI-Native にしてくのは簡単ではない 多くのエンジニアは AI に対してモチベーションを持っている。しかし、、、 • 学習機会の不足 ◦

    みんな日々の業務で忙しく、まとまった学習時間が取れない • 組織的な情報格差 ◦ ライセンスやセキュリティの整備状況が不透明 • 情報交換の機会不足 ◦ AI/LLM についてエンジニア間で気軽に情報交換する機会が限られている
  3. 7 組織全体を AI-Native にするために • 第一歩は全員が AI を知っている状況を作ること • PCP

    (Payment & Customer Platform) では、強制的に LLM を全エンジ ニアが触る “PCP LLM Week” を開催した ◦ 一週間、手でコードを書くのを 一切禁止 ◦ Cursor で日常業務 のコーディングをすべて行う 当時のスライド
  4. 9 成功事例とメンバーの声 • 92% のメンバーがイベントに満足 ◦ 初日にまとまった準備時間をとることで、細かい設定から MCP ツールの 導入まで準備ができた

    • 多くの “初心者” だったメンバーが “中級者” 以上へとレベルアップした ◦ 強制的な環境が良い学習機会となった • 96% のメンバーが今後も Cursor を使い続ける意思 ◦ 実際に直近の PCP における使用率はかなり高い水準 • ほとんどの参加者が一週間が適切だと感じている
  5. 10 成功事例とメンバーの声 • 現在の AI の性能の高さに対する理解 ◦ 全く触ったことがない状態だったが、 Copilot のときと同様に無くてはならないものになった

    。 簡単な仕事なら AI で完結できる感覚がある。 ◦ どのように指示するかでアウトプットのクオリティは変わるものの、 もう開発に使用できるレベ ルまで LLM の信頼性があったことに驚いた。 • AIの活用方法やマインドセットの変化 ◦ 元々かなり有用だという噂を聞いていた程度だったが、実際に使ってみてその効果を実感でき たため、どのように活用できるかをタスクごとに考えるようになってきた 。 • 制限や限界の理解 ◦ コード生成にはまだ一定の限界がある 。一発ではできない。 k8s や tf のレポジトリはファイル が多すぎるため LLM にとってはノイズになることもある。
  6. 11 マネージャー視点での学び • 強制力の重要性 ◦ 自走力の高いエンジニアが多い組織であってもそれに頼らず、組織的な取り組み期間を設ける ことで全員が AI に真剣に向き合う機会を創出 •

    情報共有の活性化 ◦ Slack での活発な知見共有が想定以上の効果を生み、継続的な学習コミュニティに発展 • スキルレベルの標準化 ◦ 全員で同じ体験を共有することで、組織全体の AI リテラシーが底上げされ、共通言語で議論 できる基盤を構築